意味不明文章

「あなたの独自性ってなんですか?」
と聞かれたときに何も答えられない。
それは、俺の独自性というのが、とんでもなく小さなもので、少数派で、口に出せないということ。口に出したところで凡百のもので、それが俺自身だといえないこと。
昔からそうだ。
それを隠すために皆を気にする。気にして、できるだけ当たり障りのないようにする。
だから、俺はオリジナリティを持たない。
何も気にせず、あるいは自分に自信をもって発表できればどれだけいいことだろうか。
俺はいつも諦めている。
そんな自分に腹が立つ。でも、俺は自分を傷つけられない。
そして人に言われて傷つくのに、でも動けない。だって、自我なんてマニュアルにはないものだから。人を見てもわからないものだから。
俺を悩ませるのは成長しなかったエゴと、成長しすぎた理性と、そして押さえつけられすぎていた欲望。
だから、どこかで、狂ってしまう。
だから一言を紡ぐ
「あなたの自我ってなんですか?
 それは正しさですか? それは熱いものですか? それは冷たいものですか? それは丸いものですか? それは固いものですか?」
答えの返らぬ問いを自分に問いかけてそしてまた俺は狂っていく。