タイトル
<大戦>により荒廃し循環系の狂いきった時代。
辺境と呼ばれる砂漠の大地で、強く生きていく人々の姿を描き出す。
それが、星野亮著作、ザ・サード!
蒼い瞳の刀使い(ソード・ダンサー)―ザ・サード (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 星野亮,後藤なお
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
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破壊された世界、第三の目をもつ種族「ザ・サード」が人々を超科学で管理する。
そんな中で主人公の火乃香は、砂上戦車一台と一人だけで依頼をこなすなんでも屋。
明るく笑うその姿、まさに砂漠のアオシス、甘露水。
されどなめてかかればたちまち居合いで真っ二つ。
月下にまたたく氷の刃、ソードダンサーここにあり。
む、なんか音韻気にしてたら説明がほとんどできずにおわりそう。
お話としてはかなりよくあるほうでしょうか、毎回火乃香が騒動に巻き込まれたり巻き込んだり。辺境ルールという暗黙の了解や、辺境だからこそ共有できるもの(感動など)、そこかしこの背景がスムーズに頭に入ってきます。
必見なのはやはり火乃香が強敵とであったときの殺陣
……じゃぁなくて(ぉ
砂上戦車の活躍ですよ、活躍!!!
どこまでもアイロニカルなAI「ボギー」が操縦する砂上戦車がザ・サードの軍と戦ったりして火乃香をフォローする姿がすんげぇいい!
だから俺は二巻がおすすめ。もうボギーがかっこいいんだこれが。
あーっと、作者のあとがきはこれ、読まないほうがいいかなぁ……
Ⅴ巻まではいいんですが、それ以降はどういうわけか政治に口出しするものになってて、読んでて気分がいいものじゃないです。
と、いうわけで
「人工知性が活躍する話が見たい」「主人公はやはり大活躍」「命の大切さを描いて欲しい」
そんなあなたにおすすめです