タイトル

数年前にドラマ化したさい西田敏行がすんげぇハマり役だったなぁ

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

あ、俺が持ってるのはハードカバー版じゃなくて文庫版です。
全四巻。
医療ってもんは白い建物で清潔に行われてます。
でもその中身は……つーとまぁこれがドロドロした陰謀劇なわけですよ。
見所はやはり財前と東の選挙戦、そして財前と遺族の裁判、財前の遺言ですか。
結局ねぇ、この小説の中に幸せを手にした人はいません。里見は一般論的に幸せじゃないし。ある意味では最初から幸せだった人だし。
……なおミツキは東教授の変わりっぷりにマガジンでやってたクニミツの政を思い出しました。読めばわかると思います。

そういえば、これあとがきによれば三巻以降の裁判戦が追加されたのだっけ……。そのためにこんな終わり方になっているとか。
えーっと、読む方に一つ、これはいつも紹介してるラノベと違ってフィクションではあってもずいぶんと現実を見たお話です。
なので、欲望やらなんやらがドロドロです。人間模様だって泥沼。
あっちで陰謀、こっちで陰謀。
まぁ、らしいといえばらしいのですけれど、何か仲間と組んでやることがあるときには読まないことをおすすめします。信頼って言葉ないですから、この本の中に。
「嘘であっても現実を見据える人」「これから(構内の)選挙戦にでも望む人」「行間を読み、作者の意図を見据えたい人」におすすめとでもしておきましょう。

あ、内容は面白いです。かなり読みやすいですよこれ。
まぁ読みやすいっていったって中身は人間ドラマであり、考えてみれば医療シーン出たか?とも思うわけですけれどー(……手術の描写はあったけれどなんか物足りない……)

オススメはできるけれど、正直小中学生には読んで欲しくないなぁ。