タイトル

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都市シリーズと題されている川上稔作品の、おそらくは一番の問題作じゃぁなかろか。
叙述トリックでもなんでもなくただ都市自体が「矛盾」しており、
  星が水浴びに海にドボーンして夜空に穴を開けるわ
  風が冷えて、あたたかいものをつまみにベランダにおりるわ
  Nobodyが誰もいない部屋から返事を返してくるわ
そんな現象が起きる街。
これらはすべて自己を中心とした認識によって世界がそう見える場所のため、TOKYOにおいては誰も名前を呼ばない。名前を知るのは外界に出たときと、大事な人が教えてくれるときだけ。
まぁ、そんな街で主人公である「僕」はある日記憶を消そうと思い、その記憶が消される様が描かれているのがこのTOKYO。
ええ、しかもその記憶がザッピング方式だからまたたまったもんじゃぁない。
前述の「矛盾」に加えて、日時も場所もくわえて章までバーラバラ。
一応日付や第〜記という部分は確定してるし、一番確かな内容ってのもわかるんですが……すっげーしっちゃかめっちゃか。

ただし。
これを章順によんだとき、タイトルのすべてを読むと
またこれがものすげぇいい文章になる
……なんなんだ、なんなんだこれはっ。
こーいう方式でないととれなかった感動でもあるけれど、まともに読みにくい代物でもある。
「ただの日記にはもう飽きた」「頭の回転には自信がある」「難解? 生まれてこのかたそんな本にはあったこともないね!」
そんな人におすすめ。
いや、マジでこれ頭がパンクする……
あと何回か読み返しておこう。

あ、ミツキ的には雪の字がおすすめ、ちょーおすすめ、ああいう人大好き