ガイが出たら復活ができないとスパロボとは認めません。
だって復活できないと嘘だよっ、復活できるのがスパロボのIFってもんだろぉっ!
まぁ、A・R・J・インパクトとどこでもガイには復活フラグがあるので実にスパロボだと思っています、ええ。
以下ガイについて語ってます。
Jで復活した記念も含めて今回はちょっとダイゴウジ=ガイについて語ります。
「違ぁぁうっ! 山田二郎は世を忍ぶ仮の名! 魂の名はダ・イ・ゴ・ウ・ジ・ガ・イ!」
ミツキという男、昔はアニメに触れる機会も殆どなく、見たものといえば日曜七時のアニメを塾に行く前に見てたくらい。
そんなミツキが最初にビデオまで撮り、全部余すことなく見たのが、機動戦艦ナデシコというアニメでした。(ビデオという文明の利器の使い方も知らなかったので前半見逃すこともありました)
元々は別に何がどうというわけでもなかったのです。
ただ、アニメというのをやっているんだ、ということでつけたのがこれだったというだけ。
当時の夢が宇宙飛行士だった(誰でもみますよね?この夢)俺にとっては宇宙戦艦というだけで興奮だったのですけれど、何よりびっくりしたのがそのロボットのこと。
聞いたことのある必殺技もない、必殺剣があるわけでもない。もろい。エネルギー切れもある。
と当時スーパーロボットしか知らなかった俺はその性能に不思議な感動を覚えながら
みてました。まぁナデシコとの出会いはのちほど。
「コックばっかりに活躍させてたまるかっ!」
このガイという男、スーパーロボットに憧れてリアルロボットのパイロットになった人。これだけ聞けばどこぞのリュウセイ=ダテを思い出しますが、この男別に特殊な能力はありません。
なにしろロボットが乗れるといってもエステバリスは簡単に動かせます。(簡易注入シキナノマシンを打ち込めばOK)
で、ガイという男はとにかく暑い。熱い。うるさい。叫びまくる。武器をいきなり改名する。
アニメオタクというだけの男な彼の生き様はまさにアニメである「ヒーロー」になりたい、そういうものです。
「てめーっ!俺のゲキガンガー返せぇっ!」
しかし、なにしろ超科学は使っていてもリアルロボットな世界に彼という存在は異分子でした。
作戦たてては理解されず、何やっても勢いに周りがついていけないし、理解されない。それでも彼はいいのです。自分に陶酔してますから。
ヒーローになれる自分、それを願った彼は夢がかなってます。が。
その夢はたった一発の銃弾で潰えました。
「あれ、あんたら何してん……」
第四話、早すぎる「サヨナラ」の最後、一発の銃弾の前にガイは倒れ、本当に死にます。シビアです。
上記のセリフはその最後のセリフ。マヌケです。これ以上ないほどマヌケな死に様。
ヒーローを志し、これからヒーローになれる場所に向かおうとしたとき、全くヒーローでない死に方をします。
当時見ていた自分はショックを受けました、あまりにあっけない死に様でしたから。
しかし、彼はその後何度も復活します。いえ、生き返るのではなく出番があるという意味で。
あるときは、主人公が自分の戦いの意味を見出すとき。
あるときは、ヒーローを夢見ながら現実に潰された男の最後の夢。
あるときは、敵の男(他人の空似)。
「正義のヒーローが助けにきたぜ」
リアル世界では単純に物事は進まない、だから単純な生き方なんて出来ない。なのに、ガイはそれをしようとして、そしてリアルに潰され、けれど夢として蘇る。
凄い男だと思いますよ。生きてるときには評価されないあたりがまた。
青臭いことを言いつづけられるナデシコの面々は確かにゲキガンガーの影響があったんでしょう。けれど、ナデシコは忘れてはいけない。ダイゴウジ=ガイのことを。ていうか忘れたらナデシコじゃなくなる。だって超科学があるリアル世界でスーパーな結論を出す原動力になっているのは間接的にとはいえ、山田二郎の影響もあるんだもの。
山田二郎、ダイゴウジ=ガイ永遠なれ。